His story--Shyamjiってどんな人(1)
# シャームジは1987年、中央ネパールのチトワン生まれ。
敬虔なブラーミン(僧侶階級)の家庭の7人兄弟姉妹の末っ子です。
チトワンはラフティングという急流下り、サイ、ベンガルトラなどの野生動物ウオッチングなどで知られる広大な国立公園がありますが、シャームジの生家はチトワンのはずれ。石ころだらけの道の両側に、ぽつんぽつんと家が建っているだけです。
でも、家から10分ほど歩くと、澄んだ水をたたえた川で、対岸はうっそうとした森。
# 今(2019年)より数年前のある日、夕陽にきらめく川を見ながら、シャームジは次のようにいいましたーー「小さい頃は、兄弟全員でこの川を渡って、森の果物をもぎにいったんだ。猛獣に怯えながら。あの頃が一番ハードだったな」
# 略歴でも書きましたが、シャームジは8歳でカトマンドゥのアシュラム(道場)に入り、僧侶としての修行を始めています。上記の言葉から推察できることは、シャームジはいわゆる「口減らし」のために食住が保証されているアシュラムに入れられたのではないか、ということです。
ちなみに、ご両親は貧しく、農業で生計を立てていました。
# しかし、アシュラムに入った理由がなんであれ、それが頭もよく、向学心の強いシャームジに幸いしたのです。すべては「流れ」なのでありましょう。
その証拠に、ネパールでは16歳になるとSLCという国家試験があるのですが、シャームジはこれを全科目サンスクリット語で受験し、見事合格!
「神童」と呼ばれていたそうです。
# そして、18歳で、さらにサンスクリット語、儀式のやり方を学ぶため、インドはバラナシのアシュラムへ。
バラナシへ行く時に、ご両親の許可は得たのかという質問には、次のような答えが返ってきましたーー「僕はただ、インドへ行くといっただけだよ。誰の許可も必要ないことだ」
# 繰り返しになりますが、すべてはシャームジを真理へと導く、大いなる存在からのメッセージ、「流れ」だったのでしょう。
# シャームジのチトワンの実家の質素な祭壇には、ごらんのように、彼のガンガー・アラティプージャの写真が白い額縁の中に飾られていました。
8歳で手放した理由がなんであれ、立派な僧侶になったシャームジは一家の誇りなのです。
⁂His story--Shamijiってどんな人(2)は、ブラーミンとは何かについて!です。
# 画像はチトワンの実家の祭壇/実家からほど近い澄んだ川
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