His story--Shyamjiってどんな人(2)
# ブラーミン階級とは:
ご存知のかたも多いと思いますが、ネパール、インド、インドネシアなど、ヒンドゥー文化圏では、21世紀の今でもカースト制度が存在します。
# 四大カースト=ブラーミン(僧侶階級)、クシャトリア(戦士階級)、バイシャ(商人階級)、スードラ(奴隷階級)
百年前、いいえ、二百年、三百年前の日本の「士農工商」とある意味同じです。
# スードラ(奴隷階級)の下に、さらにいくつもの「Out of Kast」と呼ばれる人々がいます。白戸三平氏の代表的コミックス「カムイ伝」に描かれているエタヒニンの世界です。
インド独立の父・マハトマガンジーはこれらの人々のことを「ハリジャン(神の子)」と呼び、カースト制度の廃止を訴えました。が、繰り返しになりますが、21世紀の今日まで、カースト制度は存在しています。
# カースト制度について、シャームジはつねづね、次のようにいっています。
「カースト制度を認めるかどうかは、政治的なレベルのことだ。僕自身は、すべての人は平等で、同じアートマ(内なる神)が宿っていると思っている。でも、低カーストの人々の存在なしにはインドでの生活は成り立たないのも事実だよ。
だって、オンボウさんも低カーストの人々が担ってくれているんだからね」
⁂ オンボウとは:亡くなった人の遺体を金襴の布でくるみ、焼き場へ運ぶ役目の人々。
敬虔なヒンドゥー教徒は、インドにおける最大の聖地・バラナシで死を迎え、荼毘にふされ、遺灰は母なるガンジス河に流されることを切望しています。
⁂ バラナシは別名「カーシー」と呼ばれており、その意味は「シヴァ神の都」という意味。
ヨーロッパ、アメリカからも、サンスクリット語、古代インドの叡智であるヴェーダを学びにバラナシにやってきて、長期滞在する人々は多い。もちろん、日本人もいます。
画像:母なるガンジス/バザール/ガンガー・アラティプージャの準備をするシャームジ(2015年撮影)
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