守られたマハ―アラティ
2019/ 11/ 12
バラナシでは21名の僧侶による、マハーアラティが予定されていました。
この大規模なアラティに参加するため、シャームジは一時帰省していたネパールから、24時間のバスの旅に耐え、バラナシへ帰還しました。
ところが、前日になって、問題が発生しました。詳細は書けません。
バラナシのGangaアラティプージャ会場には、通常の5名の僧侶によるアラティでも大勢の観光客、巡礼が押しよせます。
ガンジス河は、手漕ぎボートを含む船舶で、いっぱいになります。
大規模なアラティだったら、どうなるでしょう。
VIPも来ます。有名な俳優、歌手、政治家も。
インド政府は11月11日夜、新聞、TVなどで、「明日のマハ―アラティは中止」を発表。
Gangaアラティプージャは、今では観光の目玉で、バラナシでもメインガートだけではなく、上流のアッシーガートでも、毎夕執り行われています。
マハ―アラティ中止の報に、ほっとしたのもつかの間。
シャームジより連絡があり、メインガートでは予定どうり、21名の僧侶によるbigなアラティを敢行するとのこと。
*メインガートには、2つのアラティ会場があり、統括するグループの長も異なります。
この2つのアラティ会場は数メートルしか離れておらず、カケモチで両方を見比べることもできます。
シャームジ担当のグループは5名の僧侶、
もういっぽうは7名の僧侶です。
7名の僧侶のグループは通常のアラティに変更。
けれども、シャームジ担当のグループの長はガンジス河に浮かぶ美々しいステージは撤去したものの、マハ―アラティを敢行する、と。
「これから、シャワーを浴びて、身を清め、準備のため、ガートへ行く」というシャームジ。時刻はインド時間で午前11時頃。
日本の僧房では、儀式の準備は係の人がやります。
でも、彼の地では、シャームジのようなブラーミン(僧侶)がすべてを行います。
筆者はシャームジとご縁のあるかたがたに呼びかけ、ともに祈っていただきました。何ごとも起こりませんように。
シャームジのためだけではなく、バラナシのために……。
そうして、日本時間21時頃。
シャームジから待ちに待った朗報が届きました。
「マハ―アラティは平安のうちに終了した。
これから、片づけをしなくては。朝からティーしか飲んでいなくてね。
もう腹ペコだよ」
さっそく、ともに祈ってくださった皆様に、動画・画像を送信!
har har Gange,Jay maa Gange
不穏な世の中です。
伝統を守りつつ、時代に即した対応を心がけていただきたいものです。
バラナシはシヴァ神の都。カーシー(光の都)とも呼ばれています。
一生に一度はバラナシに詣で、Gangaで沐浴を果たしたいと熱望するヒンドゥー教徒は大勢います。
そのような人々のためにも、安全を確保してほしいです。
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